アセンキノン系有機正極材料を用いるリチウムイオン二次電池の開発
研究責任者 |
北村 千寿 兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | リチウムイオン二次電池の正極材料に現在用いられているレアメタル酸化物のコバルト酸リチウムの代替材料として資源制約のないアセンキノン系の有機系材料を新規に開発し、新しいリチウムイオン二次電池の特性評価を行うことを本研究の目的とした。高分子化の足掛かりとなるビニル基のテトラセンキノンへの導入をクロスカップリング反応を用いて検討した。ビニル基の付いた分子は有機溶媒に対して溶解性が低く精製は困難であった。このため当初の計画である高分子化には至らなかった。基礎的な知見を得るために高分子化前の電池特性を調べ、充放電容量はまだまだなもののサイクル特性が優れており、高分子化した材料を用いれば性能の向上が期待されることがわかった。
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