脂肪酸の多価不飽和化による高度ストレス耐性を有する産業酵母の開発
研究責任者 |
島 純 京都大学, 微生物科学寄附研究部門, 特定教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 酵母Saccharomyces cerevisiaeは、バイオエタノール等の持続可能なエネルギー生産においてキーとなる産業微生物である。細胞膜を構成する脂肪酸の不飽和化やエルゴステロールの蓄積量の増加により、エタノールストレス耐性の向上が期待できる。本研究開発では、エルゴステロール生合成酵素をコードするERG8を過剰発現させたところ、エルゴステロールの蓄積量が13%増加するとともに、エタノールストレス耐性が有意に向上することが明らかになった。本手法は、バイオエタノール製造用酵母の開発に有用な技術であると考えられる。
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