農地を起源とする砂塵抑制のための地表面被覆資材の開発
研究責任者 |
鈴木 純 信州大学, 農学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 長野県松本盆地の南西部に広がる畑地帯において、冬から春にかけて砂塵が大規模に飛遊する。本課題では、砂塵発生に対する対症法的対応として、地表面を被覆して砂塵発生を抑制し、かつ作物栽培にそのまま肥効を有する農水産業由来の砂塵抑制被覆資材の開発を行った。試験施工の結果、この資材は冬季から春季の風雪に耐えて地表を覆い、砂塵発生を完全に抑制した。また栽培実験では、地表面被覆のままのキャベツ栽培では有意に裸地栽培より生産量が高かった。また作土にすき込んだレタス栽培では、慣行栽培と比較して有意差はなく、施用による影響はないことがわかった。今冬は、本課題で調査した実大圃場の散布実験を実施し、圃場規模の実験によって資材の砂塵抑制効果を確認する段階にある。
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