研究責任者 |
内藤 由紀子 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所病態ゲノム医学部, 老化研究室長
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | P2X7受容体阻害による腎障害抑制の背景機序を調べるため、P2X7遺伝子欠損(KO)マウスにDOCA食塩負荷し、連続血圧測定、尿および病理組織検査を行ったところ、KOマウスでは血圧上昇と腎障害が抑制されることがわかり、その背景に抗炎症作用が認められた。以上の結果から、P2X7が腎障害の治療ターゲットとして有効であることが明らかとなった。したがって、目標としていた有効性の判断に至ることができ、さらにその有効性の背景にある抗炎症作用メカニズムも解明したことから、達成度は高い。また今後の展開として、産学協同での研究開発が可能であるのか否か、本研究開発結果と、既に論文として公表している研究結果を併せて検討する。
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