内耳気圧センサーの制御による慢性痛・うつ病の革新的予防治療法の開発
  
  
  
 
  
  
   
    
    
    
    
      
        
      
      
        
          | 研究責任者 | 
          
          佐藤 純  名古屋大学, 環境医学研究所, 准教授
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     | 研究期間 (年度) | 
     
      2012 – 2013
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    | 概要 | 慢性痛、うつ病のように天気変化で症状が悪化する疾患(気象病)のメカニズムに内耳前庭器の気圧センサーが関与するという先行研究結果に基づき、気象病を予防・治療できる効果的な内耳刺激法を確立し、装置の開発につなげることが本研究の目的である。本研究によって、気象病の患者群は対照群に比べて前庭器の反応性が有意に高く、前庭器刺激に対する自律神経応答においても特異な反応様式を示すことが明らかとなった。前庭器の感受性の変化が気象病のメカニズム因子であることが示唆されることから、前庭器の感受性を調整することで気象病を予防・治療できる可能性が示された。しかしながら一方で、一部の被験者においては前庭器刺激がかえって症状の悪化を引き起こしたことから、装置の開発に進むためには刺激量、パターンについて更なる検討を必要とすることも分かった。
    
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