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産業排熱対応型化学蓄熱システムの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 劉 醇一  東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要本研究では、200°C~300°C程度の排熱を熱源とした化学蓄熱システムの開発を目的とし、主にMg-Co系複合水酸化物の組成最適化と性能評価を行った。蓄熱操作温度300°C、熱出力操作110°Cの条件で16サイクルの反応を行い、平均蓄熱密度を評価した結果、Mg0.95Co0.05(OH)2の平均蓄熱密度が715kJ/kgとなり最も高かった。次に、充填層型反応器を用い、Mg0.95Co0.05(OH)2の熱出力試験を行った結果、熱出力操作開始後1分で110°Cから161°Cまでの昇温に成功した。さらに、蓄熱操作温度を250°Cとし、Mg0.95Co0.05(OH)2に塩化リチウムを添加した試料に対して、反応を200サイクル繰り返した際の反応転化率を評価した結果、100サイクルまでは55%以上を維持し、200サイクル終了後は約45%であった。今後は、蓄熱材組成の最適化、ペレット状蓄熱材の大量合成、反応条件の最適化を行う予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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