視覚再生:感受波長域増大のための多重遺伝子導入ベクターの創出
研究責任者 |
冨田 浩史 岩手大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | これまでに、失明した網膜の残存する神経細胞に緑藻類由来のチャネルロドプシン-2(ChR2)遺伝子を導入し、視覚機能を回復できることを明らかにしている。ChR2の感受波長が青色に限定されるのに対し、我々は赤方に感受性を持つChR(mVChR1)を開発している。本研究では、これらの2つの遺伝子を同時に発現させるためのウイルスベクターを作製した。両遺伝子を含むウイルスベクター、ChR2またはmVChR1の各々を含むウイルスベクターを遺伝盲ラットの眼内に注入し、経過観察中である。今後は、視覚誘発電位測定による電気生理学的検査ならびに行動解析を行い、その効果を検証していく予定である。
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