半脆弱な電子透かしを用いた2次元コードの不正な複製の検知
研究責任者 |
小野 智司 鹿児島大学, 理工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本申請課題では、不正な複製を検知することができる電子透かし入り2次元コードの作成において、印刷機ごとに異なる最適な前処理・透かし埋込みパラメータを、最適化により求めるシステムを開発した。本システムの開発にあたり、半脆弱な電子透かしの設計を最適化問題として定式化し、新たに開発した適応型ニッチング差分進化法により複数の有望な準最適解を同時に発見することを可能とした。実験を行い、色数の少ないインクジェットプリンタに適したパラメータを得ることができ、真贋判定可能な透かし入り2次元コードを実現できることを確認した。一方、パラメータの調整のみではカラーレーザプリンタを用いた透かしの実現は困難であることがわかったため、今後、電子透かしの埋込み方法自体を自動設計する技術の実現を目指す。
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