消化管癌の超高感度内視鏡診断を目指した新規光線力学的診断法の開発
研究責任者 |
片岡 洋望 名古屋市立大学, 共同研究教育センター内視鏡部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 癌細胞が糖を特異的に取り込む性質は、PET-CTなど高感度の癌診断に今日利用されている。我々は糖鎖を光感受性物質クロリンに連結した高腫瘍集積性光感受性物質、糖鎖連結クロリンを開発した。 これまでの成果で優れた腫瘍集積性を示すことから、極めて高感度の腫瘍イメージング、光線力学的診断が可能と考えられる。現在、5mm以下の超早期消化管癌を内視鏡下に確実に診断することは困難である。「癌細胞のみを光らせる」、すなわち糖鎖連結クロリン静脈注射後、420 nmの特定波長光を照射し、癌細胞より励起される赤色蛍光を高感度に内視鏡で感受することにより超早期消化管癌診断を可能とする光線力学的診断法開発を目指す。
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