細胞接着ネットワーク制御による癌転移・浸潤抑制薬物療法の開発
研究責任者 |
丹沢 秀樹 千葉大学, 臨床分子生物学講座, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 癌細胞の転移・浸潤能の抑制は、癌を制御するうえで最も重要な課題となっている。本研究では、Lin7C-CASK-βcateninネットワーク上流に位置する遺伝子Aの作用薬剤6種のうち、このネットワークを効率的に活性させることのできる薬剤としてBを特定し、本薬剤を作用させることで浸潤能および遊走能の抑制を可能とした。さらに癌転移・浸潤治療薬としての最適なB濃度を決定することができたため、申請時の目標を予定通り達成することができた。Bは抗うつ薬として市販されているため、今後の実用化を目指し臨床検体を用いた研究を進める予定である。
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