超音波ガイド波の複雑な伝搬現象の解明と現場への応用に関する研究
研究責任者 |
田中 義和 広島大学, 工学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | パイプラインなどの長大構造物の非破壊検査方法に1つとして、超音波の一種であるガイド波を利用する方法がある。亀裂や減肉といった欠陥が構造物に存在している場合、ガイド波の伝播挙動は非常に複雑になり、検査現場において計測されるガイド波の解釈を高度化することが求められている。そこで、本研究では、圧電フィルムを用いた超音波ガイド波の多点計測に関する研究を行った。まず、アルミ蒸着無し圧電フィルムと導電テープを用いた計測方法を提案し、多点計測が可能であることを確認した。そして、エルボー部を有する配管、直線状配管の計測を行い、傷からの反射波の計測に本提案手法が有効であることを確認した。特に、直線状のスリット傷から、持続的な反射波が発生していることを示した。また、提案手法による傷の簡易評価方法を検討した。
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