ペルオキシダーゼを標的とした気管支喘息に対する治療薬の開発
研究責任者 |
出原 賢治 佐賀大学, 医学部分子生命科学講座分子医化学分野, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 気管支喘息の発症に関与するペルオキシダーゼを同定する目的で、A酵素、B酵素の各欠損マウスをMayo Clinic、横浜市立大学から入手し、さらに我々の研究室にてC酵素欠損 マウスの作製を行い、喘息発症に関する解析を行った。その結果、A酵素とC酵素欠損マウスにおいては好酸球浸潤の低下が見られた一方で、B酵素欠損マウスでは好酸球浸潤の低下は見られなかった。これより、好酸球性炎症に対してA酵素とC酵素の両方が関与しているが、 B酵素は関与していないことが明らかとなった。今後さらに、各欠損マウスにおける喘息病態をさらに詳細に解析するとともに、喘息の原因ペルオキシダーゼに対する阻害剤の探索、開発を進める予定である。
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