薬物伝達治療の最適化を目指した低強度超音波発生装置の開発と性能評価
研究責任者 |
近藤 隆 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | パルス繰り返し周波数 (PRF)およびデューティ比(DF)が同一装置で可変できる超音波発生を開発するとともに、薬物や遺伝子導入等治療増強効果について調べ、その最適条件を検討することを目的とした。 両因子を同一機種で変化させることが可能な装置を依頼・作製した。超音波が放射線と同様にDNA二本鎖切断を誘発することを最近報告しており、今回はPRFを変えた超音波と放射線併用し、一定条件下で、細胞死の相乗的増強を認めた。一方で、細胞死の一様式であるアポトーシスについて増強作用は認められなかった。超音波はがん治療から骨折治療等の治療応用の期待が高く、今後は抗がん剤や遺伝子治療への利用可能性を検討したい。治療応用に向けては目的に即した最適な照射条件を探索することが重要と思われる。
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