研究責任者 |
渡邉 紳一 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究提案では、先日申請者らが実現した飛躍的に速い偏波情報を用いたテラヘルツ波イメージング装置について、あらゆる産業応用に適用し易いよう、その小型化に道筋をつける研究開発を行った。まずは高繰り返しチタンサファイアフェムト秒レーザーを用いたテラヘルツ波の偏波計測に成功し、従来技術である大型再生増幅器を用いた計測に比べて遜色のない計測速度・精度を実現することができた。引き続き偏波計測原理の理論的検証を行うことでテラヘルツ波の電場強度が小さくても正確に偏波計測ができることを示し、さらに結晶中の残留ひずみの効果についても知見を得た。最終的にテラヘルツ波発生および検出光源に小型レーザーを用い、可搬できる高精度なテラヘルツ波偏波計測技術を確立し、数値目標であったシグナルノイズ比(S/N)が10以上の計測装置を実現することができた。
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