研究責任者 |
馮 旗 香川大学, 工学部材料創造工学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究は色素増感太陽電池の逆電流を抑えるため、有機シラン系単分子膜によるTiO2電極表面修飾技術の開発を行い、開路電圧とフィルファクターを、それぞれ0.75 Vと0.65以上に向上させることを目標とする。各種有機シランを用いてTiO2電極表面修飾を行った。有機シラン単分子膜の形成により色素増感太陽電池の電子寿命、開路電圧、フィルファクターを向上できた。フッ素化アルキル鎖を有するFOS-C10F17は、もっとも有効的なシラン処理剤であり、開路電圧とフィルファクターをそれぞれ0.74Vと73.4%に向上することができ、目標値の開路電圧にほぼ達成でき、目標値のフィルファクターより大きく向上した。さらに色素太陽電池のエネルギー変換率を18%向上できた。今後、企業との共同研究を行い、本技術の実用化を進めていく予定である。
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