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ジャイロトロンの周波数変調と動的核偏極(DNP)によるNMR分光の感度向上

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 出原 敏孝  福井大学, 遠赤外領域開発研究センター, 特任教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要本プロジェクトでは、高出力光源「ジャイロトロン」から出力される高出力テラヘルツ波を用いて極低温高磁場中の巨大な電子スピン分極を核スピンに移行する(動的核偏極(DNP))ことにより、固体NMR分光を1000倍以上高感度化する方法(DNP-NMR分光)を実現することを目的とする。このため、光源「ジャイロトロン」に新たな機能として周波数変調及び12時間に及ぶ長時間安定動作を実現し、NMR装置に装備することに成功した。かくして高性能化した「ジャイロトロン」を用いたDNP-NMR分光により、200MHz, 300MHz 及び600MHz プロトンNMR分光の感度をそれぞれ50倍、60倍及び30倍高めることに成功した。今後、世界最高周波数である700MHz DNP-NMR 分光を実現するための460GHzジャイロトロンの開発を進めている。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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