細胞をターゲットとした簡便なα線の局所照射システムの開発
研究責任者 |
川本 卓男 京都大学, 環境安全保健機構, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 我々は、α線の細胞影響を分子・細胞レベルで解析するのに必要な時空間的解析(ライブイメージング)が可能なこれまでにない簡便な細胞の局所照射システムを実用化・製品化するため、α線源をPt芯線先端に電着した微小線源用いたα線細胞照射装置の開発を行っている。本申請課題では、この装置が、標的細胞に照射可能といったあいまいなレベルではなくマイクロメートルのスケールで照射範囲を正確に制御でき、照射イオン数も制御できるような照射システムとなるよう改良・最適化を図った。 その結果、照射野を直径20μm以内に限定することや、30秒間照射で、照射イオン数を10個程度にすることに成功した。しかし、照射イオン数を正確に制御することはまだできておらず、そのためにはリアルタイムでイオンを検出できる系の開発等が必要と考えている。
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