セロトニンの抗肥満作用機構の解明と高機能健全食品開発への応用
研究責任者 |
金山 喜則 東北大学, 大学院農学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 新たな機能性食品素材になり得る農産物の開発を目的として、これまでにセロトニンが高脂肪食摂取マウスの脂肪蓄積量と体重増加を抑制する抗肥満作用を有することを発見している。そこで、セロトニンを新たな機能性成分として位置づけ、セロトニン高含有青果物を、抗肥満効果を有する機能性食品として開発するために、最も生産額の多いトマトにおけるセロトニン含量の増進に資する知見を得た。すなわち、トマト果実におけるセロトニンの抽出および測定方法を検討するとともに、野生種の染色体領域を含むトマトにおいてセロトニン含量が高いこと、また、果実の発育にともなって主な可食部である果皮に蓄積することから、セロトニンの供給源としてのトマトの有用性を示唆することができた。
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