研究責任者 |
森園 靖浩 熊本大学, 大学院自然科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | ステンレス鋼の優れた耐食性は、その表面に存在する不動態皮膜に由来する。しかし、この存在が鋼中への炭素や窒素の拡散浸透、いわゆる浸炭や窒化といった表面改質を困難にする。これまでにプラズマ浸炭やプラズマ窒化による表面改質が報告されているが、特殊な設備が必要で、処理工程が複雑であった。申請者らは、鉄粉、炭素粉末などから成る混合粉末にステンレス鋼を埋め込み、窒素フロー中で加熱・保持することで、鋼中に炭素や窒素を容易に拡散できるという、極めて有益な現象を見出した。そこで本申請課題では、(a)低炭素鋼を使った炭窒化メカニズムの解明、(b)ステンレス鋼に対する炭窒化条件の最適化、の2点について検討を行った。
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