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製造プロセスの省エネルギーを指向した高選択的パラキシレン製造のためのゼオライト触媒の調製法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 稲垣 怜史  横浜国立大学, 大学院 工学研究院, 准教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要ゼオライト触媒の粒子外表面に位置する活性点である骨格内Alに由来するブレンステッド酸点を選択的に不活性化することで、同触媒のミクロ孔内での形状選択反応を有利に進めるゼオライト触媒の調製法開発を行った。特に、酸素10員環ミクロ孔をもつZSM-5ゼオライトに注目、水熱条件下での硝酸処理、及びリン酸処理を行った。前者では外表面酸点の大部分を選択的に除去できたものの、トルエンの不均化によるパラキシレン合成の反応では、熱力学的に安定なメタキシレンの生成が有利なままであった。一方、リン酸処理ではZMS-5外表面酸点およびミクロ孔入口付近を被覆することでき、3種のキシレン異性体の中でパラキシレン生成率が最大75%の値を示す触媒を得ることができ、水熱条件下での酸処理がゼオライトの形状選択性を効果的に発現することを示せたことを含め、概ね目標を達成した。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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