研究責任者 |
伊東 昌章 沖縄工業高等専門学校, 生物資源工学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | これまでに、動物由来で最高レベルの合成量(30 μg/ml)にあるカイコ無細胞タンパク質合成系を構築した。しかしながら、使用器官の後部絹糸腺が脆弱で摘出が難しく、結果として抽出液調製に多大な労力を要し、実用化の障壁となっている。平成23年度に、セリシン生産に特化した新しいカイコ品種「セリシンホープ」のハイブリット種の中部絹糸腺を用い、0.21ng/mlと微量ながら無細胞タンパク質合成に成功し、抽出液調製の大幅な簡便化を達成した。今回は、抽出液作製に適するカイコの飼育日数、抽出液を凍結する工程の影響等の検討により、1.0μg/mlのタンパク質の合成に成功し、目標を達成することができた。また、これまでの成果をもとに特許を出願した(特願2013-230629)。
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