中性子線遮蔽能に優れる高密度ジオポリマー材料の開発研究
研究責任者 |
橋本 忍 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | フライアッシュと高濃度アルカリ溶液とを反応させて作製したジオポリマーの、中性子線遮蔽能を評価した。通常養生法で作製したジオポリマーは、若干既存のセメント材料より中性子線遮蔽能が低下した。しかし申請者らが開発した新規緻密ジオポリマー作製技術を投入することで、従来のセメントの性能を越えるまでには至らなかったが、ほぼ同等の中性子線遮蔽能を発現させることに成功した。さらに目標値の2倍の100MPaを超える圧縮強度をもつジオポリマーの開発に成功した。今後は、原子力発電所関連の建屋、石棺から、排出される放射性廃棄物の長期安定貯蔵用材料としての使用を目標に、γ線に対する遮蔽能を評価したい。
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