タンパク質接着酵素反応の可視化システムの多面的活用
研究責任者 |
人見 清隆 名古屋大学, 大学院創薬科学研究科, 教授・副研究科長
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 高等動物の生体内では、トランスグルタミナーゼという酵素群が、タンパク質を接着(架橋)させる反応を通じ多彩な生命現象に関与する。異常な活性レベルは疾患症状をもたらすため、より有効な活性の検出方法は関連疾患での診断方法の開発に寄与する。これまで本酵素に対する高反応性な基質ペプチドを見出しており、さらなる活用法として、1蛍光共鳴現象を用いた活性測定系の確立、2関与すると推定される疾患診断をめざしたより効率的な活性の可視化を、蛍光標識した基質ペプチドを用いて試みた。試験管レベルで1の系の確立に成功し、今後は細胞内での検出系確立をめざす。また2については線維症モデルマウスでの可視化検出系を確立しており、今後は高感度化や他疾患モデルでの応用をめざす。
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