関節リウマチ分子治療薬候補分子miR-124aのラットでの破骨細胞分化抑制効果を組織学的・臨床的に明らかにするための研究
研究責任者 |
河野 誠司 神戸大学, 医学部附属病院検査部, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | ヒト関節リウマチ滑膜組織では、miR-124aが減少している。本研究ではmiR124aのラットにおけるホモログであるmiR-124のラット実験関節炎に対する抑制作用を組織学的・血清学的に明瞭に証明することを目標とする。まずラット実験関節炎において、miR-124投与により滑膜増殖、軟骨破壊、炎症性細胞の浸潤の範囲が、50%以下となることを明らかにした。また、滑膜組織で実際に関節注射投与したmiR-124 が関節炎症局所に十分到達していることを、RT-PCRにて量的に証明した。以上より、当初の今年度の目標はほぼ達成した。今後の展開としては、miR-124投与後の血清マーカーの変動を明らかにすることにより、より治療的効果の客観的証拠を集めて技術移転への可能性を高めたい。
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