研究責任者 |
山本 徹也 広島大学, 大学院工学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | フェニル基を有するビニルモノマーを溶解させた水溶媒中に、油溶性重合開始剤を添加して、70°Cでモノマーを重合することにより、負帯電の分散安定性の高い高分子微粒子が得られる。この系に、電解質を更に添加することにより微粒子を凝集させて、ミクロンサイズの高分子微粒子にまで成長させることができた。ミクロン粒子のサイズをコントロールし、単分散性の高いミクロン粒子調製のために最適なモノマーと電解質について実験的に模索した。その結果、非イオン性物質のみから構成される高分子微粒子の分散安定性は、モノマーに含まれるフェニル基上のπ電子雲が大きく関与している可能性が極めて高いという結論に至った。また、4-Vinylpyridineや1-Vinylnaphthaleneのような芳香族性を有するビニルモノマーでも分散安定性の高い微粒子が得られることが明らかとなった。
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