胆汁酸結合能を有するイカペプチドを用いた抗肥満食品の開発に関する基礎的研究
研究責任者 |
古場 一哲 長崎県立大学, 看護栄養学部栄養健康学科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | これまで、イカ、タコはコレステロールを上昇させると考えられきたが、我々はラットにおいて、イカたんぱく質が腸管でステロイドと結合してコレステロールおよび胆汁酸を体外へ排泄し、さらに肝臓での脂質合成を低下させて、血清および肝臓脂質濃度を低下させることを見出した。食事中へわずか5%レベルのイカ添加で効果が示されたことから、イカたんぱく質中のペプチドには強い作用を持つ画分があると予想され、その同定を試みている。目標達成率は70%程度であり、今後さらに脂質低下作用ペプチドを探索する。最近、胆汁酸は糖、脂質代謝の制御に役割を果たすことが報告されているので、本研究は身近な食材に機能性を見出す可能性を持つ。
|