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細胞内オルガネラを標的するカチオン化タンパク質導入技術の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 村田 等  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要我々が独自に開発を行ったカチオン化による変性タンパク質の可溶化とタンパク質細胞内導入技術を組み合わせ、細胞内オルガネラに目的タンパク質を送達し、機能させる技術開発に取り組んだ。はじめにミトコンドリアや小胞体を標的するタンパク質群の発現・精製に取り組んだが、配列中に含まれる疎水性アミノ酸の影響で大腸菌内での発現が誘導されず、タンパク質の精製が困難であった。細胞核を標的としたタンパク質群は高い発現レベルが確認され、高純度にタンパク質を精製することができた。特に細胞分化を制御する転写因子群の精製を行い、カチオン化による転写因子の細胞導入によって標的遺伝子の発現が誘導された。今後はタンパク質導入の利点であるゲノムへの影響のない完全一過性のタンパク質機能発現の特徴を活かし、ウィルスベクターなどを用いた従来法よりも安全かつ効率的な細胞分化転換の技術を確立し、再生医療分野への応用を目指す。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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