回折イメージングのための超高速計算ハードウエアの開発
研究責任者 |
塩谷 浩之 室蘭工業大学, しくみ情報系領域, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 回折イメージングとは、X線・電子線の回折パターンから実像を復元する新しい顕微法として注目されている。そのアルゴリズム計算を行う専用ハードウエアに関わる要素技術を確立し、特許出願を行うことなどを目標としている。回路では画像値を扱う上で制約が生じる。この制約条件の範囲について、シミュレーションを通じて得られる位相回復像の精度との関連について結果が得られた。良質なイメージング結果を得るには、試料のある実空間の事前情報が必要となるが、ナノスケール以下の世界では位置情報を事前に得ることは難しい。そこで、クラスタリング手法によって動的に求めながらイメージング計算を行う方法も合わせ開発した。ハード化に必要となる演算方式を総合して、今後は、GPUなどでの実験シミュレーションも併用して、回折イメージングのための効率の良い計算ハードウエア開発を目指す。
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