表面光活性化による接着剤を使わない有機-無機異種材料接合
研究責任者 |
杉村 博之 京都大学, 岡崎国立共同研究機構・基礎生物学研究所, 助教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 接着剤を使わずに、プラスチックと無機材料を、プラスチックのガラス転移点以下の低温で接合する、有機-無機異種材料接合技術を開発した。プラスチック表面は、真空紫外光照射による表面改質により親水化し、無機材料表面は有機単分子膜被覆の後、その表面を同じく真空紫外光照射により親水化する。プラスチック表面・無機材料表面に、親水性官能基が高密度に存在する有機性表面を形成し、被接合表面間の化学親和性を高めることによって低温接合を実現した。まず、石英ガラス基板とシクロオレフィンポリマー(COP)薄膜を用いて原理確認実験を行い、さらに COPシートと金属(銅)の接合を行った。表面への接合層が極めて薄く、接合部品の形状・機能を損なうことが無しに接合できることが特徴である。
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