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π共役高分子のキラリティー制御を新基軸とする至極の有機薄膜太陽電池開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 井改 知幸  金沢大学, 理工研究域 物質化学系, 助教
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要側鎖に導入する分岐アルキル鎖のキラリティーを制御した光学活性なπ共役高分子 (S,S)-poly-1の合成を行った。比較のためにキラリティーを制御していないpoly-1の合成も行った。(S,S)-poly-1, poly-1のHOMO準位及びバンドギャップを測定したところ、両ポリマーで明確な違いは見られなかった。一方、正孔移動度(μh)を算出した結果、(S,S)-poly-1: 31.0 cm2/V・s, poly-1: 8.4 cm2/V・sであり、側鎖のキラリティーを制御することで、μh値が4倍程向上することが明らかとなった。上記2種のポリマーを電子ドナー材料に用い有機薄膜太陽電池を作製したところ、光電変換効率に明確な違いは見られなかった。優れた正孔輸送性を有する(S,S)-poly-1を活かした太陽電池開発を進めるために、今後、素子作製条件を最適化する必要がある。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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