微小平面ラチェット機構を持つ生分解性ステントの抗血栓・高密着化
研究責任者 |
南 和幸 山口大学, 理工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | ポリ乳酸フィルムを用いて独創的な微小平面ラチェット機構を持ったステントの開発を進めているが、血栓の発生と留置部位への密着性についての評価・改善を行う必要性を専門医より指摘された。そこで、抗血栓性を付与するポリ乳酸ステントの表面処理プロセス開発を行い、血栓防止の指標となる細胞接着阻害性において目標を達成することが出来た。一方、留置部位への密着性の向上のためにステント構造の設計変更と試作品の評価を行ったが、密着性においてほぼ目標を達成できたものの、拡張力を確認するまでには至らなかった。今後は拡張力の確認およびステントの留置動作に対する抗血栓表面処理の耐性、適した留置条件について明らかにして動物実験の実施を目指す。
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