発電プラントにおける海水漏れを検知する光化学式センサの開発
研究責任者 |
板垣 吉晃 愛媛大学, 大学院理工学研究科, 講師
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 発電プラントでは通常、復水器の冷媒として海水を用いている。しかし復水器からの海水漏れが起こると管材の腐食など深刻な問題を生じる。したがって、海水漏れを迅速に検知するセンサが必要である。海水漏れの初期検知のためには10ppb程度の高感度センサが必要である。そこで本研究では極低濃度の塩化物イオン検知が可能な高感度センサ開発を目指した。本研究では検知方法として水晶振動子マイクロバランス法(QCM法)を用いた。QCM素子の金電極表面に金ナノ粒子(15nm)を化学修飾することにより検出感度が向上し100ppbレベルの塩化物イオン検知に成功した。これは、ナノ粒子修飾により塩化物イオンの吸着表面積が向上したためと考えられる。
|