DNAオリガミデバイスを活用したウィルスの単粒子検出法の開発
研究責任者 |
葛谷 明紀 関西大学, 化学生命工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | ウィルス粒子の捕捉にともなうDNAオリガミペンチの構造変化を光学的に検出する手法として、(1)金ナノ粒子のプラズモン共鳴を動的に制御する手法及び、(2)蛍光標識したDNAオリガミペンチを全反射蛍光顕微鏡に固定化して蛍光のスイッチングをする手法の確立を目指した。構成DNAの配列を工夫することで、DNAオリガミペンチが取り得る3種類の形状のうち、任意の2形状間を自在に直接行き来できるような機構を設計し実証した。また、レバー部に金ナノ粒子を固定化したDNAオリガミペンチを調製することにも成功したが、ウィルス粒子の実際の結合と検出に関しては、リガンド修飾DNAの調整遅れにより実施出来なかった。達成度は70%程度と考える。今後はDNAのシアル酸修飾を引き続き検討し、一日も早くウィルスキャプシドの単粒子捕捉を実現する。
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