脂肪由来間葉系幹細胞による新しい前立腺癌治療法のフィージビリティ研究
研究責任者 |
武井 佳史 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本課題は、ヒト脂肪由来間葉系幹細胞(Ad-MSC)を細胞製剤として扱い、「がん治療」に応用する、「前例のない全く新しい試み」である。ヒトのがん、とくに前立腺がん細胞に対して、本細胞製剤が「抗がん効果」を示す事をすでに見出しており(特許査定済み)、今回の課題申請において、その分子メカニズムの解明を目指した。その結果、Ad-MSCとヒト前立腺がん細胞(LNCaP)を混合培養すると、がん細胞側の細胞接着因子の発現が有意に低下することを見出した。また、Ad-MSCによる細胞製剤が、一部のヒトがん細胞株においても、抗がん効果を示すことを新たに発見した。今後のさらなる研究継続によって、まったく新しいスタイルの「がん治療製剤」が創製される可能性を示した。
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