寄生雑草に特徴的な希少三糖の代謝を標的とする選択的除草剤の開発
研究責任者 |
岡澤 敦司 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 飢餓人口が 10 億人と言われる中、ハマウツボ科の寄生雑草はアフリカを中心に 3 億人の生活に府の影響を与えており、その防除法の確立が急務の課題である。申請者は寄生雑草の特異な生活環に着目し、寄生雑草に選択的な除草剤の標的を探索してきた。寄生雑草の特徴的な発芽過程で内生量が変動する代謝物をメタボロミクスによって検索したところ、特徴的な三糖を見出した。この三糖の代謝を阻害するノジリマイシンは寄生雑草による被害を低減出来ることを明らかにした。本課題では、より実用性の高い選択的除草剤開発のために、三糖の単離構造決定を行い、これがプラテオースであることを明らかにし、さらに、その代謝経路を同定することに成功した。
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