酸化還元特性を利用した極微量放射性金属フラーレンの分離技術開発
研究責任者 |
秋山 和彦 首都大学東京, 理工学研究科, 助教
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 本課題では、金属内包フラーレンと中空のフラーレンの酸化還元特性の違いを利用する事で、核医学分野で利用可能な放射能純度の極微量放射性金属内包フラーレンの分離技術を開発する。 本研究開発においては、電解フローセルを用いて金属内包フラーレンを電気的に酸化・還元すると共にフローセル内に吸着させる事で分離することを検討した。電解質としてBu4NPF6塩を用い、溶媒をクロロベンゼンとすることで理論上金属内包フラーレンの第1酸化還元電位を十分収めることの出来る-0.5 Vから+1.5 Vのウィンドウを持つ装置を作成した。酸化側での若干の吸着は確認されたものの、還元側での吸着は今回最適と見られた溶液系では不可能であることが見出された。
|