研究責任者 |
金子 新 広島大学, 工学研究院, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 沿岸海洋に流出する低塩分の河川水は、沿岸海洋に多量の栄養分を供給するために、沿岸海洋の生態系や環境問題を考える上で極めて重要な要素である。広島大学で開発した沿岸音響トモグラフィー技術を応用することにより、広島湾内に流出する太田川河川水の流動拡散状況を沿岸トモグラフィー法で分布計測することを目指した。2013年8月1日~10月8日の間、広島湾を取り囲むように4台の沿岸音響トモグラフィー装置を設置し、音波の伝搬時間をデータとして、水温と塩分の分布計測をすることに成功した。現在、海面から海底まで深度方向に平均した水温、塩分の水平分布解析を終了したところである。当初予定していた上層と低層に分けた水平分布解析は現在実施中であり、今年中には、結果を報告する。
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