防じんマスクの高性能化のためのアスベスト吸着フィルターの開発
研究責任者 |
石田 丈典 広島大学, 先端物質科学研究科, 特任助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | アスベストの暴露から身を守るために使用される防じんマスクは、フィルターの細孔を小さくし、複数重ねることで捕集効率を上げているが、通気性が悪く、細孔も詰まりやすいという欠点があった。もしアスベストを吸着することで捕集できれば、通気性などの使用感を損なうことなく安全性を高めることできる。そこで、本研究ではアスベスト結合ペプチドを用いることで、捕集効率95%のアスベスト吸着フィルターの作製を目指した。一般的な家庭用マスクに使われているポリエステル不織布に、改良したアスベスト結合性ペプチドを固定化することでアスベスト吸着フィルターを作製し、アスベストを97%の効率で捕集することに成功した。
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