畑地の連作障害と塩害を低コストで修復するための緑肥活性型「菌寄生菌」ペレット施用法の開発
研究責任者 |
東條 元昭 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 畑作物の有機栽培の産業化を妨げている連作障害を防ぐための新技術として、緑肥を栄養源として増殖する菌寄生菌Pythium nunn (特願2010-144990)のペレット施用法の開発を試みた。ペレット剤の組成として米ぬかとアルギン酸ナトリウムを試したが、いずれの組成でもペレット化後2週間を経ると活性が失われることがわかった。このことから、本菌の接種形態としてペレットは不適であり生菌が適当と考えられた。そこで、生菌によるポット試験を行い、土壌中での増殖と連作障害原因菌の1つであるP. aphanidermatum に対する抑制効果を明らかにした。また、新たなP. nunn株を大阪府立大学教育研究フィールドの畑地から分離することに成功し、これらの菌株が5%海水塩を含む培地で生育することを確認した。
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