熱分解カーボン付着量制御による電着ダイヤモンド砥石の放電ツルーイング
研究責任者 |
渡邊 幸司 地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所, 加工成形科, 研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本開発では、機械的なツルーイングが不可能な電着ダイヤモンド砥石に対して、ダイヤモンド砥粒の先端部のみを放電加工して、砥粒切れ刃高さを均一化する新しいツルーイング法を検討した。 本ツルーイング法の実用上の課題は、ダイヤモンドの放電加工速度が低いことであった。熱分解カーボン(放電加工油が熱分解して生成するダイヤモンド表面の付着物)は、導電性がないダイヤモンドの放電加工に不可欠であるが、付着量が多くなると加工能率を低下させるため、その付着量を必要最小限に制御する必要があった。 そこで、放電検知電圧の制御と超音波振動付与放電加工法について検討した結果、熱分解カーボンの付着量を制御することが可能となり、ダイヤモンドを高能率に放電加工することが出来た。
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