希土類-ゲル複合材を用いた可視光マルチカラーチューニング材料の開発
研究責任者 |
西山 桂 島根大学, 教育学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 界面活性剤と芳香族とが自己組織化しオルガノゲルを合成し、ゲル中に発光希土類錯体を高濃度(800μM)で分散させた。実効的な錯体濃度は溶液中の1万倍に相当するので、励起状態における非線形プロセスを発現する場として有益である。本研究では、同一の配位子を有し、青、緑、橙の3原色で発光する錯体を合成し、加色法による発光カラーチューニングを行った。また、錯体はゲル中に高濃度で局在化しているという構造を活かし、錯体発光減衰をナノ秒分光法により測定した。その結果、「増幅された自然放出」が検出されたので、ゲルを使用した希土類レーザー媒質の開発に目処が付いたと考えられる。可視域希土類レーザーが可能となれば、従来のLD光源では到達できない波長が実現できる。
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