研究責任者 |
河井 康人 関西大学, 環境都市工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 筒状の空洞の一端が開放されて外気と接するような条件では、無数に存在する周波数で気柱共鳴が生じる。各共鳴周波数では開放端付近で空気の粒子の振動が最大となることから、この大きな振動エネルギーを適切な流れ抵抗を持つ布等の薄い吸音材で効果的に吸収することにより、少ない吸音材で非常に効率的な吸音が可能である。本研究ではこのような吸音構造に対して境界積分方程式を用いて吸音性能を解析した。用いる吸音層の物理特性や多数の筒状空洞の集積化が吸音特性に与える影響について検討を加え、多くの知見を得ることができた。今後は連成系による共鳴周波数のシフトや面積効果の影響などの点についても更に詳細な検討を加え、実用化を目指す。
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