研究責任者 |
三浦 大典 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | MALDI-MSは極めて高感度かつハイスループットな質量分析技術であり、合成高分子や生体高分子(タンパク質・ペプチド等)分析における強力なツールである。しかし、既知のマトリックスで測定可能な対象物質が極めて限定的であり、かつ各マトリックスで測定可能な分子が異なる事から、低分子化合物測定への用途拡大は制限されている。本申請では、生体代謝物標品を用いた総当たり解析データおよびそれぞれの化学構造記述子を用い、イオン化に対する構造-機能相関(QSAR)解析を試みることで、直感的には窺い知れなかった構造的要因がMALDIの機構に関与する可能性を示すことに成功した。これはマトリックスの機能特性に対する、化学構造に立脚した系統的理解に資する基礎的知見の獲得に資する重要な知見であると考えられる。
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