皮膚表面温度および皮膚水分量を考慮した香り付き織布の印象の感性的評価に関する研究
研究責任者 |
長谷川 光司 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 本研究では、香りを付加した織布が、それを使用した被験者の印象にどのような影響を与えるのか、また、それらと使用者の皮膚表面温度および皮膚水分量の関連性を感性的な見地から明らかにすることを目的とする。そのために我々は、織布3種類 (綿、絹、麻)、香り5種類 (レモン、ペパーミント、バニラ、ナツメグ、および無臭)を組み合わせた15刺激パターンを使用した主観評価実験を行った。その結果、レモンやペパーミントを付加した織布は、無臭に比べ、清潔感、爽快感、嗜好性といった評価を高めることが明らかになった。また、皮膚表面温度や皮膚水分量は織布の印象評価にほぼ影響を与えないことが示唆された。今後は、織布の印象評価に、より大きな影響を与える柑橘系、ミント系の香りの調査研究を行う予定である。
|