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中鎖脂肪酸による抗がん活性の評価とがん特異的脂質代謝阻害

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 赤尾 幸博  岐阜大学, 大学院連合創薬医療情報研究科, 教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要がん細胞は酸素、栄養成分が充分でもグルコースから酸化的リン酸化を伴うTCAサイクルを使用せず、もっぱら解糖系でATPを獲得していることがメタボローム解析から明らかになった(Warburg効果)。 我々は3-デセン酸(中鎖脂肪酸)ががん細胞にオートファジー(自食作用)を誘導して増殖を抑えることを見出した。その機構としてPyruvate kinaseの発現障害を来たし、解糖系および脂肪酸代謝阻害からTCAサイクルを介して活性酸素の上昇させ、細胞死を誘導していることが示された。本研究の目標はほぼ達成された。今後、3-デセン酸誘導体がさらにどの酵素を標的にしているか、更なる機序の解明、新規な作用を持つ抗がん剤候補として製薬企業などに向けキャンペーンをする。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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