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ボツリヌス毒素複合体の糖結合能を活かした新規な細胞識別システムの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 西河 淳  東京農工大学, 大学院農学研究院, 教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要ボツリヌス毒素複合体は、レクチン活性を持つHA1とHA3をそれぞれ6分子、3分子持つ巨大な複合体で、認識する糖鎖を持つ細胞に結合して毒素を体内に侵入させる。本課題は、HA1やHA3の糖鎖認識部位に変異を加えて認識する糖鎖構造を変えたリコンビナントからなる複合体を作製して、がん化等による細胞表面の僅かな糖鎖構造の変化を捉え、簡便かつ迅速な高感度細胞識別システムを開発することを最終目標としている。今回は、糖鎖認識の異なるHA1変異体の中から2種を選び、複合体を形成させる条件や、複合体が期待通りに細胞表面の糖鎖構造を識別するかを検討した。結果は、効率よく蛍光標識HA1-HA2複合体を作製できる条件が判明し、それらが細胞表面の糖鎖構造を認識していることも確認できた。また、HA2-HA3複合体も作製でき、立体構造も推定できたことより、今後のHA1-HA2-HA3複合体作製の重要な基盤技術が本課題により確立できたと結論づけられる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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