水中で有機基質を選択的に水酸化する金属錯体内包ゼオライト酸化触媒の開発
研究責任者 |
山口 修平 愛媛大学, 大学院理工学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 炭化水素類の一段階で選択的な水酸化反応は極めて難易度が高いが、多段階プロセスの現行法より、用いる複数の溶媒や加熱・撹拌などに用いるエネルギーの低減が可能となる。水を溶媒として用いることで、有機溶媒が不要となる。さらに、過酸化水素を用いると、酸化剤からの副生成物が水のみとなる。本申請課題では、遷移金属錯体内包ゼオライト触媒を用いた水を溶媒とした炭化水素類の水酸化反応システムの開発を行った。ベンゼンの水酸化反応の結果、フェノール選択率90%以上、ベンゼン転化率約10%となり、目標値には及ばないが、クメン法での多段階プロセスの収率に匹敵する値が得られた。今後は転化率の向上を目指して開発を継続する。
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