研究責任者 |
田中 晃一 京都大学, 微生物科学寄附研究部門, 特定准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | バイオエタノール生産の高効率化、低コスト化に寄与する目的で酢酸ストレスに耐性を有するバイオエタノール酵母の育種を試みた。有機酸ストレス応答に関わる転写因子をコードするHAA1遺伝子の過剰発現により、バイオエタノール酵母に非常に強い酢酸耐性を付与することができた。野生型株の増殖とエタノール発酵は0.5%酢酸の添加で著しく阻害されたが、HAA1過剰発現株は酢酸の影響をほとんど受けずに増殖し、エタノール発酵をおこなった。今後更なる条件検討や実証実験が必要であるが、研究実施前に掲げた目標をほぼクリアする能力を有する酵母の育種に成功したと考えている。
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