神経保護・再生機能を持つ活性化アストロサイトを検出するための放射性イメージング剤の開発
研究責任者 |
森田 光洋 神戸大学, 理学研究科, 准教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 独自に開発した脳傷害モデル「光傷害マウス」は顕著な脳組織再生を示し、この再生部分に神経幹細胞のマーカーであるネスチンを発現した活性化アストロサイトが集積する。本研究開発では、ネスチン陽性活性化アストロサイトにおける脂肪酸代謝の亢進に着目し、PET/SPECTによる脳組織再生の画像診断に有用な放射性プローブを探索した。その結果、[14C]パルミチン酸と脂肪酸関連SPECTプローブであるBMIPPが光傷害モデルの再生部位に顕著な蓄積を示すことから、脂肪酸の有用性が明らかとなった。BMIPPはすでに心臓の診断に利用されているが、SPECTは普及率が低いため国内市場に限定されている。今後は、プローブの構造を最適化するとともに、PETプローブとして再開発し、本成果を世界市場における脳梗塞や頭部外傷の診断方法として発展させる。
|