研究責任者 |
中村 和臣 鳥取大学, 生命機能研究支援センター, プロジェクト研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | ラットの初期胚を、体内と同等に体外発生させること、かつ体外発生させた胚を子宮に戻して高効率に産仔を得ることのできる新規ラット胚用培養液を開発することを目標として研究を進めた。本研究により、培養液に含まれる塩類、およびエネルギー源物質の濃度検討の結果、約90%の体外発生率(2細胞期胚~胚盤胞)を達成する培養液を作製することができた。さらに、体外発生させたラット胚を子宮に移植し、約70%の出生率が得られた。これは既存のラット胚用培養液(R1ECM)と比較しても体外発生率、出生率ともに高率であった。さらに、より卵管内の環境に近づける培養液の開発を目的として、ラットの卵管液を分析し、卵管内のアミノ酸含有量を明らかにした。今後の展開としては、このアミノ酸分析結果を基に、より生体内(卵管内)の環境に近い培養液の開発を狙う。
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